表装コーディネーター佐河太心と掛軸

掛軸について、知りたい時に読んでもらえるブログ(になればいいなと・・・)

掛軸デザイナーのお仕事:和紙印刷とデータ加工

みなさん
こんにちは、掛軸デザイナー(掛軸師)の佐河太心です。

 

本日は、掛軸デザイナーのお仕事を紹介いたします。

掛軸デザイナーと聞いてどんな仕事をしてるのか、すぐに答えられる人はかなり変わった人だと思います・・・・なぜなら、命名してる本人ですら、いまいち、説明するときにまとまりがなくなって、うまく説明できないからです。

そのため、自分の仕事内容をまとめられるように、掛軸デザイナーの仕事内容を、少しづつブログで紹介していこうと思い立った次第です。

 

掛軸デザイナーとは?
掛軸デザイナーは、一言でいうと「掛軸に関するプロフェッショナル!」です。

掛軸を作ることも、掛軸をデザインすることも、掛軸について伝えることも
すべて掛軸デザイナーの仕事の範疇になります。

具体的な例をあげると、「古い書の作品があって、それは掛軸にしたくないけど、もう少し小さくしてレプリカを掛軸にしたい」という、お客様の要望があったときに、通常の表具師であれば、作品を持ってくるか、レプリカ自体を作って持ってきてもらってから仕事が始まりますが、掛軸デザイナーの場合には、レプリカ制作から仕事がはじまります。

また、その掛軸はどのような目的で使用したいのか、予算感などを、ヒアリングして、お客様が求める最適な掛軸を制作するお手伝いを行います。

 

今回は、おじいさんが書いた1点ものの作品を、孫たち5人がみんな持っておこうというところから、レプリカ制作になることになりました。また、原本では気持ち大きいので少し、縮小したイメージで作品(本紙)を作って欲しいとのことでしたので、そのあたりのバランスもとりながら、レプリカ作成を始めます。

 

まずは、原本作品の画像をスキャンします
結構、フチの部分などが傷んでおります、後ほど裏打をして、ある程度保存性をもたせるようにいたします。

作品原本

 

次に、取り込んだデータを加工して、余白の削除を行い文字のみを抽出いたします
地味な作業です・・・・

加工1

 

文字のみを抽出いたしました。これで複製は、ほぼ完成です、、作品の大きさなどを調整して、掛軸用の和紙に出力すればOKです

加工2


和紙に出力いたしました。

和紙出力

 

原本と比べるとこんな感じです

原本レプリカ比較

 

てな感じで、あとは、掛軸のデザインを決めて、通常の掛軸制作を進めていけば、完成です。

 

なんとなくわかりましたでしょうか?

わかりにくいですね・・・・

とりあえず「掛軸にしてみたいを形にする仕事」だと思っていたければと思います。

また、後日、掛軸デザイナーの具体的な仕事を紹介させていただきます。
後日が数年後になる可能性も・・・・

 

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